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世界観・用語集

 ■世界(せかい)

  世界の中心に生えている一本の大樹の上に大地があり、そこに人間のほとんどが住み生活している。

  動物の代わりに魔物がいる。(動物=魔物)

  国という概念はなく、枝葉都市と呼ばれる10の都市が国の代わりとなっている。

  過去の戦争で10の都市のうち4,6,7の都市は消失し都市として機能していない。

  地上にも人間や人間以外の種族もいるが樹上の人々との交流はほとんどない。


 ■大樹(たいじゅ)

  世界の中心に生えている名前のないとても大きな樹。

  グラシール教団はこの樹を神聖なものとして信仰対象にしている。

  この大樹の10本の枝を中心に大地が出来ている。

  大樹の内部には道がありそこを通って地上と樹上を行き来することができる。


 ■枝葉都市(しようとし)

  大樹の大地にある都市の事。

  国の代わりに10の都市が人々を治めている。

  主に人間が暮らしていて、それ以外の種族は滅多にいない。

  それぞれの都市毎に様々な特色がある。

  枝葉都市の他に多くの村が各地に点在している。

   第一枝葉都市 グラシール

    グラシール教の本部がある街、宗教都市とも呼ばれる。

   第二枝葉都市 サヴィドム

    学者が多く住む学術の街、グラシール教直轄の学導院がある。

   第三枝葉都市 テソロジェマ

    宝石細工で有名な街。十の都市の中で唯一地上に行くための道がある。

   第四枝葉都市 マルファラーレ

    鉱山で有名だった街。十年前の戦争で消失した。

   第五枝葉都市 メディガーディア

    医術で有名な医学の街。

   第六枝葉都市 アルテ

    芸術で有名だった街。十年前の戦争で消失した。

   第七枝葉都市 カザドール

    魔物の狩猟と酪農で有名だった街。十年前の戦争で消失した。

   第八枝葉都市 ペタロパス

    農業が盛んな自然の街。

   第九枝葉都市 ドルセナリオ

    傭兵が多く血の気が盛んな街、闘技場があり腕に自身のあるものが多く集まる。

   第十枝葉都市 ラグレー

    裁縫の街、他の都市にもラグレーで作られた布や衣服が多く流通している。


 ■地上都市(ちじょうとし)

  千年前に樹上へ移住しなかった人々の子孫が暮らしている。

  現在ではヤオサキのみが街として残っている。

  樹上と比べ人口は少なく、樹上とは違った独特の文化を発展させている。

  大樹信仰よりも精霊信仰が盛んである。


 ■樹下の街 ヤオサキ

  大樹のすぐそばにある人間と煌石族が共存している街。


 ■岸壁の隠れ里 イワミヤ

  煌石族だけが住む隠れ里。

  くり抜かれた崖の中にあり、里に通じる道は険しい。


 ■グラシール教団(ぐらしーるきょうだん)

  世界最大宗教。

  大樹を聖なるものとして信仰し、聖女フェリエ敬う。

  拠点は第一枝葉都市グラシールにある、第一枝葉都市以外の樹上の街や村にも教団支部を置いている。

  教団の教えを説く他に凶暴化した魔物の討伐や警察的活動も行う。

  現在、教皇派と教団軍元帥派で静かに対立している。


 ■属性(ぞくせい)

  火・水・風・土・光・闇の6属性が現在確認されている属性。

  ほとんどの人には一人一つの属性である。

  強弱関係は下の通りである。

  [強]火→風→土→水→火→…[弱] 光←→闇

  光と闇はお互いが対立している属性であり、非常に希少な属性である。


 ■主花(しゅか)

  自分を加護してくれる花のこと。

  生まれた日を象徴する花が主花になる。


 ■凶花病(きょうかびょう)

  体に黒い痣が現れ最終的には痣から花が咲き死に至る病気。

  十年前の戦争のときに7歳未満だった人間の子どもを中心に広がる原因不明の病。

  他人に伝染ることはないが見た目の奇異さから差別される人が多い。

  今のところ根本的な治療方法が判明しておらず、完治したものはいないとされている。


 ■十年前の戦争(じゅうねんまえのせんそう)

  正式名称はなく、グラシール教団内部での派閥争いが激化したため起きた戦争と言われているが詳細は不明とされている。

  この戦争により樹上では多くの犠牲者がでて、枝葉都市が3つ消滅した。


 ■千年伝承(せんねんでんしょう)

  グラシール教団が伝える伝承。人々が樹上の大地に住むことになった理由が伝えられている。

  今より千年前に大量の魔物と悪意の風が世に溢れ人々を苦しめた。

  これを憂いた聖女フェリエが一本の若木の前で祈りを捧げたところ、

  若木は悪意の風と魔物を吸収し大きな大樹となり悪しきものを祓った。

  だが大地はすでに荒れ果て人々が暮らすことができなかった。

  再び聖女フェリエは大樹となった若木に祈りを捧げると

  大樹のうち最も太い10の枝から豊かな大地が現れ人々は大樹の大地に住むこととなったとされる。


 ■人間(にんげん)

  この世界に一番多い種族、樹上に多く暮らしている。

  力やマナの量はもっとも平均的である。

  成人が18歳からとなっている。

  寿命は長くても70歳程度。


 ■煌石族(こうせきぞく)

  見た目は人間と同じだが身体の何処かに心石と呼ばれる宝石が生えているのが特徴的な種族。

  多くの者が精霊と契約し、精霊術を扱える。

  過去に心石狩りが行われた時代があり、人間との交流は少ない。

  寿命は長く現在500歳が最長と言われている。


 ■鱗瑚族(りんこぞく)

  水の中で暮らす種族。

  青い肌に耳と腕のヒレが特徴的。

  手足には水掻きがあり、肺とエラ呼吸で体には独特な模様がついている。

  綺麗な水の中にしか住むことができないため、住んでいる地域が限定されている。

  水中に里を持っているためほかの種族との交流が少なく正確な文化は不明。


 ■鳥翼族(ちょうよくぞく)

  木の上に独特の住処を作って暮らす種族、別名「風読み」とも呼ばれる。

  鳥の翼の生えた姿が特徴的。

  体が鳥のようなものもいれば人間に近い姿のものもいる。

  普段は温和だが自分たちの縄張りを荒らされる事をもっとも嫌う。

  最近では地上の人間との交流も少なく、姿を見ることは滅多に無い。


 ■竜人族(りゅうじんぞく)

  昔に起きた人間との戦争で絶滅したとされている。

  竜人族に関する詳しいことはなにも残っていない。


 ■精霊(せいれい)

  万物を司る存在、地上の人間達には自然の概念として認識されている。

  上位・中位・下位の3つの位に分けられる。

  下位の精霊は意思を持たず自然現象としてみられる。

  中位の精霊は意思の疎通が可能で契約することによって力を貸してくれる、魔物に似た姿をしていることが多い。

  上位の精霊はその属性を統べる長で一つの属性に一体しか存在しない、マナの濃いところに存在している。


 ■マナ(まな)

  生命の源、全ての生命はマナがなければ死んでしまう。

  日々マナを消耗して生き物は活動している。

  魔術や精霊術はマナを使用して発動する。

  マナには属性があり現在確認されているだけで火・水・風・土・光・闇の6種類。

  消耗したマナは睡眠や食事によって回復する。

  空気中にもマナが含まれていて呼吸によって自然回復することもできる。

  マナが結晶化した鉱石は魔石と呼ばれ、日常生活に使用される。

  形が大きいものほど高値で売り買いされる。


 ■魔石(ませき)

  マナの結晶体に魔術式を刻み、外部から魔力を通すことで魔術を発動する石。

  魔石のマナがある限り刻まれた魔術を繰り返し発現することができる。

  マナがなくなるとただの石ころになる。

  マナの保有量が多い結晶体は透き通っておりとても希少で高額。

  マナが少なくなると純度が低くなり、色が濁っていく。

  魔術士や戦闘職につく人は魔石を身に着け戦闘の補助に使用する。

  術式を刻まれてから魔石は発動していない間も常にマナが減少していく。

  煌石族の心石もマナの結晶体であり、非常に純度が高い。

  そのため「心石狩り」という煌石族を狙った犯罪が多発した。


 ■魔術(まじゅつ)

  体内のマナを開放し、術式を与えて発動するものを魔術と称する。

  術式と発動に必要なマナさえあればどんな魔術も発動できるがその威力は本人の資質に頼るところが大きい。

  補助術は外側から対象に影響を与える。


 ■精霊術(せいれいじゅつ)

  精霊の力を借りて発動するものを精霊術と称する。

  精霊の力を使って自然の力を増幅させて発動するのでその場のマナの属性、濃さによって威力が変わる。

  補助術は内側から対象に影響を与える。